異言聞くなかれ
異聞見るなかれ
異見言ふなかれ
訥々、預言者
吃々、祭司
啞々、王
汝は人間なりや
黒百合は空想家
青薔薇は実際家
金菖蒲は理論家
いずれ花咲く理想主義
しづかなり月の海
きよらなり雪の河
あはれなり花の湖
妥協できる主義ならば許さない
正義はしたたかにしなやかに
疑えない理想を違えない
罪には償いを、私は贖いを
主は裁きたまわず
贖うに値しない命
我はわが罪を知る
始まった恋の終わり
月引力より強く
治らない傷をあげる
終わった恋の始まり
地球光より鋭く
償えない罪をあげる
寒いね
優しいね
「泣かないで」
寂しいよ
怖いよ
論理破綻 ⇔ 大罪
記述修正 ⇔ 神罰
処理不能 ⇔ 致死
あやまつ は つみ
光の雨が降る
白日の夢を信じてた
瞳の虹に触れない
憎めるものなら許してた
許せるものなら愛してた
愛せるものなら憎んでた
あたしの恋を嘘にしないで
同じ地獄に居ること
同じ舞台に立つこと
同じ戦場を征くこと
狼なんか怖くなかった
子羊の頑是ないこと
彷徨/咆哮
三度目も不正直
暗夜未明
恋に溺れた
星を追った
私が選んだ
藁を掴んだ
愛に殉じた
友達になりたいな
意気地なしでごめん
今は言えない本当の話
どうしてそんなに優しいの
二人のためのトップ・シークレット
信じてくれてありがとう(まさか本気で信じてた?)
鈍い君には鋭い真実
嗚咽の鳴る季節
その眼差しに焼かれちゃった
かわいさ余って暑さ百倍
君の黙秘は愛おしい
線香花火の落涙
夏に恋しちゃいけないよ
神秘体験
華飾趣味
偶像崇拝
現場主義
福音宣教
召命への屈服
神の無力が罰ならば
※この泥船は既に聖別されています
己が非力は罪なのか
救済への反逆
約束したもの、泣かないわ
さびしさだけなら、ごまかせる
しあわせな恋を、したかった
今だけふたり、ふたりだけ
未来永劫朝焼けを知らず
頭は軽く拳は重く
現実主義より殺伐
無思想で何が悪い
女神の醜悪に目を反らす
秘密
薄氷上にて
目は口ほどにものを言う
水面下にて
告白
沈黙が痛くて傷が痛むんだ
転がせる運命に転ばされた結果
友達で終わりたくもない
意地悪しないでこの意気地なし
夢に逃げずに夢を追え
英雄に苦難はつきものです
恋にライバルはつきものです(心底いらない!)
奇跡に女神はつきものです
理想的偶像
血の滲む無力
無償の愛の代償
種明かしもいらない
惨い私に似合いの惨め
永遠に15歳
大人になれなかった私
カメリアに剣はいらない
生まれ変わっても飛び降りる
運命は贖えぬ罪のごとし
どぉせ死ぬなら高笑い
美しい綻び
月に吠えずに唾を吐け
気高さと天秤
私の痛みを知らないあなたへ
神経性敗北症
怖いものは怖いから
無様を笑ってくれないの?
疾うに地面は舐め慣れました
純情の破綻
友情の摩耗
恋情の浪費
愛情の剥離
殉情の帰結
神さまではかなわない
逆もまた罪なり
錆びた処女膜
いつかのために残す嘘
青い破瓜血
正直者が夢を見る
君が世界をすくうから
奪われるために生まれた僕らは奪うために死んだのさ
鋼鉄少女は揺らがない
鋼鉄少女は欲しがらない
鋼鉄少女は涙しない
鋼鉄少女は恋をして、
易しくも優しくもない恋をしている
月海へ舟を漕ぐ
神さまの行く末
後夜祭
同じ世界を見られないふたり
つま先おいくらですか
のどぼとけの欠落
尾びれ背びれのつけ直し
初恋を溶かす毒
愛し愛されなかった女の命
青い傘と青い恋
変わらずにはいられない
雨音が声になる
それが愛なら耐えたけど
もう会わないよ
虹の根元には僕の死体が埋まってるんだって
泉の深さを知らないの
森はいつしか消え失せて
かくて白夜に実を結ぶ
触れて掴める風がある
私は神を知っている
指先をすり抜けるエメラルド
憎しみは忘れた
虹色の虹彩
私の世界を変えた人
間違いの喜劇
合わせ鏡で指きり
明日死ぬのね、わたしたち
さらば悲喜劇
息が詰まるまで2週間
バラバラバイタリティ
異教の殉教者
未必の恋
魔法はいつか解けるから
I'm always close to you.
真っ赤な嘘に恋をした
あなたの宇宙は海
飛べないけどさよなら
ふたりの命日
自慰みたい
つまり、罪なのです
風切り自転車
サイダーブルー
汗ばむ地面
掌のみ猛暑日
喉嗄れるまで
わくわく(胸の高鳴り)
どきどき(静まれ心臓)
きりきり(切ないのよ)
ばくばく(破裂しそう)
ふわふわ(夢見心地ね)
摂氏40度
干からびた虫
赤茄子がぶり
時に雨降り
麦藁帽子走る
空が爆ぜるわ
きいろい太陽
あの夏に帰りたい
キャミソールの少年
かなしい微睡み
林檎のない楽園
ウサギが逃げた
ロベリアも褪せる恋